カリフォルニア

From The Joel on Software Translation Project

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Joel Spolsky / 青木靖 訳
2007年10月5日 金曜


新しいiPodを買ってきて、その輝く黒い箱を開けると、最初に目に入るのは…

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「カリフォルニアのAppleによりデザインされた」

これはすべてのiPodと、それにiPhoneの裏に刻印されている。

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ああ、この一言の言葉が、どれほどたくさんの幸福な記憶を呼び起こすことか。

カリフォルニアのことを思う。マフラーの店やドーナッツショップでいっぱいの辛気臭い通りがどこまでも続く実際の州のことではなく、記憶の中のカリフォルニアだ。ビーチボーイ、サマー・オブ・ラブ、ビート族、チャンスにあふれた理想郷、寒い冬と保守的な親たちをクリーブランドに残して向かう逃避先。

カリフォルニアの「Apple」は、もちろん、字義的な意味ではコンピュータ会社であり、格別いいものでもないが、しかしこれらの言葉を一緒にすると、リンゴの園やビートルズが思い浮かび、フォレスト・ガンプがAppleの株でお金持ちになったことを考える。そして「カリフォルニアでデザインされた…」ということ。「作られた」のではなく「デザインされた」。カリフォルニアで。サーブボードみたいに。あるいはロッキードXP-80みたいに。

そしてもちろん、それはあなたの注意をそのようなものがもはやアメリカでは作られなくなった事実からそむけさせる。我々がデザインした。しかし大部分は中国で作られている。

いずれにせよ、iPodの「カリフォルニアのAppleによりデザインされた」というスローガンは溢れるばかりの感情的な反応を引き起こし、そのMP3プレーヤーを選んで良かったと思わせる。

そしてMicrosoftの隠しようのないAppleへの嫉妬もまた、Zuneの背面に刻まれている。「シアトルからこんにちは」

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あの…なんだって? シアトルからこんにちは? 申し訳ないが、それはAppleのような共鳴は生まない。何も呼び起こさない。せいぜいボーイングと雨くらい。あるいはカート・コベインの不幸か。

しかし彼らはAppleのようになりたいと切に願うだけで、「カリフォルニアのAppleによりデザインされた」というのを機能させている文化のコードについては微塵も理解していない。そもそも文化のコードなるものがあることを理解している人間がMicrosoftにいるのかも疑わしいのだが、フランスの文化人が書いた重要な本を読んでいないのだということで大目に見ることにしよう。なんにしても彼らはシアトルにいるわけだし、あそこは今日も雨降りなのだ。

それから「こんにちは」だったら私たちはもうやっている。「こんにちは」というのがチャーミングだったこともある。1984年のことだ。

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今では、ただ古いだけだ。

カリフォルニアに話を戻そう。私はカリフォルニアに向けて飛行機に乗るところだ。フリートウィークに、ブルーエンジェルスに、カストロストリートフェアに、フォーティーナイナーズ。それに大きなイタリアン・ヘリテージ・デイ・パレードを忘れちゃいけない。

来週、ベンと私はFogBugzワールドツアーでアーカンソーに行く。もう少しばかり詰め込める余地がある:

  • 月曜 — サンフランシスコ。満席で長いウェイティングリストができている。
  • 火曜 — エメリービル。まだ空きがあるので、予約するなら急いで
  • 水曜 — マウンテンデュー。満席で短めのウェイティングリスト。
  • 木曜 — ロサンゼルス。満席だがウェイティングリストはできていないので、予約しておけば入れるかもしれない。
  • 木曜 — アーバイン。満席で長いウェイティングリスト。
  • 金曜 — サンディエゴ。わずかに空きがある。予約するなら急いで

ロサンゼルスのイベントに来る予定の人は、the W in Westwoodに場所が変わったので注意してほしい。


(オリジナル: California)

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