SprintからすごいX線眼鏡が出たよ!

From The Joel on Software Translation Project

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Joel Spolsky / 青木靖 訳
2006年9月19日 火曜


この半年ほど、Sprintは(私のような)ブロガーに彼らの新しいPower Vision Networkについて書いてもらおうと、無料の携帯を送ってきて、その携帯で音楽や映画をただでダウンロードさせている。

気前のいいことだとは思うのだが、正直言って、私はどこかのPRの人間が書かせようとしていることを書くのには強い抵抗を覚える。実のところ、私に何かを書きたくないと思わせるには、それについて書けと言うのより効果的な方法はないのだ。私は無料の携帯を受け取りはしたが、どうしてかというと、それは、まあ、無料だったからだ。しかしたとえどんなに気に入ったとしても、それについては書くまいと思っていた。

そしてわかったのは、逆の問題に直面しているということだった。連中が私に送ってきた携帯のLG Fusicは本当にひどいもので、サービスのPower Visionの方もまったく見当違いなクズ機能で一杯でまともに使えたものじゃなく、コストが高すぎる。だからこの携帯のレビューを結局はやることにした。Sprintに誰か注意を払っている人がいたらランチを戻してしまい、間抜けな経営陣が激怒することになるかもしれないが。このせいで「ブロガーにただで携帯を」という無意味なキャンペーンがすっかりなくなってしまわないことを希望する。そうでないと、楽しみを奪ったということで来年のEtec会場でブロガーたちに吊し上げられてしまう。

ではレビューを始めよう。私はこの携帯を試すのをすごく楽しみにしていたが、それはちゃんとしたMP3プレーヤーになる携帯というのをずっと欲しかったからだ。私はたいがい地下鉄と徒歩の組み合わせで仕事に行くが、それには30分くらいかかる。だから、その間ポッドキャストが聞ければ通勤はずっと楽しいものになる。それで私はどこへ行くにも携帯(Motorola RAZR)とiPod(Nano)を持ち歩いていたのだが、2つのデバイスを1つにまとめられるなら結構だ。

届いた携帯を見たとき、その外観はちょっとがっかりするものだった。Motorolaの最新の携帯や、あるいはねじも継ぎ目もないエレガントなiPodを見慣れていると、LG Fusicは見るに耐えない。Motorola RAZRのケースはほとんど官能的とも言えるつや消しの黒い金属製で、ただすごいと感じるが、LG Fusicの方は3ドルのおもちゃに使われていそうな安っぽい灰色のプラスチックだ。Motorolaがねじをうまく隠し凹凸や継ぎ目を最小限にしているのに対し、LG Fusicには突起や、溝や、穴や、ねじや、継ぎ目なんかが何ダースもある。そして最悪なのは、LG Fusicはあのもろくてみっともないゴムの端子カバーが3つも細い繊維で取り付けられている。携帯に何か差し込むときに取り外さなきゃならない、あのへなちょこなゴム栓を知っているだろう。差し込むのを邪魔していないときには鶏の肉垂のようにぶら下がっているのだが、2週間くらいするとちぎれ落ちてしまう。本体はRAZRの2倍くらい分厚い。フロントパネルが取り外し可能になっていて、携帯の前面のアクセントカラーを変えることができる。選択肢はバービーピンクに、バービーグリーン、バービーブルーにブラックだ。みっともなくない選択肢はブラックだけだが、それが携帯の他の部分と全然マッチしない。(黒が何かとぶつかるようにするというのは難しいことに思えるが、LGはそれをやってのけている。) 全体として、この携帯は最新式の携帯というよりは、フィッシャープライスのおもちゃに見える。

まあ、あなたは虚栄心がなくて見かけにはこだわらないかもしれないね。私も努めて見かけは気にしないことにした。本当に努力したんだ。もうこれ以上スタイルについては言わないと約束する。

私はこの折りたたみ式の携帯を開いて電源を入れてみた。

画面がすぐに明るくなった! ワオ。この携帯にもいいところがあるようだ。

ちょっと待って。何が始まったんだ?

画面に富士山やら、エッフェル塔やら、そのほかの写真が映し出される。チャーミングだね。しかしこのバスは何だ?

19bXRay1.JPG

安っぽい白黒の子供が書いたようなバスが安っぽいツアー写真の前を飛び跳ねながら進んでいく。またもや赤ちゃんおもちゃ風のテーマだ。私が最初にやろうと思ったのは、もっとましなスクリーンセーバーを見つけるということだった。しかしどれを見ても、小学6年生のBASICでグラフィックスを作るプロジェクトの作品みたいだった。アイタ。いろんな色の四角形が飛び回っているよ。「DJ」氏の作ったひどいビデオクリップだ。スクリーンセーバーの1つには「ファニー」というタイトルがついていた。ピンクの背景を這い回るトカゲのシルエットだ。はっはっはっ! 可笑しいね。2歳児にはきっと可笑しいのだろうと思う。

わかった、わかった。スタイルの話はしないと約束したんだった。UIデザインに目を向けることにしよう。

メインメニューは実にもって混乱させられるものだった。

メニューボタンを押したときに最初に出てくるのは、何かの警告を見落としたという表示だ。

19bXRay2.JPG

しかし、そうじゃないことが後でわかった。これは単に最初に出てくるメニューアイテムの名前だったのだ。

アイコンを全部一度に見ることはできない。奇妙な3次元画像を使うというすてきなアイデアを誰かが思いついてくれたおかげで、現在選択されているアイコンが前にズームアップして他のアイコンを隠してしまうのだ。選択されてないアイコンはシルエットで表示されており、最初はただの背景にしか見えない。どれがメニューで、探しているものをメインメニューから見つけるにはどうすれればいいのかがわかるまでには結構な時間がかかった。

それよりあれは何だ・・・画面上をランダムに飛び回っている光がある。これは重要なところだ。ランダムに飛び回る光。またもや小学6年生のBASICグラフィックスプロジェクト。

ようやく私がこの携帯に求めていたものにたどり着けた。MP3プレーヤーだ。

デスクトップとの統合はない。iTuens統合はない。ポッドキャストを購読する方法はない。そのたぐいのものは一切ない。この携帯を付属のUSBケーブルでPCにつなぐと、PCは携帯をモデムとして使いたいのだと判断する。ああ、いつかそうしたいと思う日も来るかもしれないね。しかし今はただ、MP3ファイルを入れたいだけだ。どうにかして。どうにかして。私はようやく携帯をUSBハードディスクとして振舞わせるためのメニューを見つけた。ジャジャーン! PCの画面に携帯がハードディスク装置として現れた。しかもすでにMUSICというフォルダまであって、MP3ファイルをドラッグして入れることができた。やったー!手動でTWiTのエピソード69をダウンロードし、それを聞こうと思って地下鉄に向かった。

待った・・・ヘッドフォンがいる。ああ、ちゃんとついていた。しかし待てよ。ヘッドフォンの線が20センチくらいしかない。音楽を聴いている間この携帯をあごの辺りに持っていなきゃいけないわけ?

ああ、わかった。ケーブルが2本あった。ヘッドフォンコードをマイクロフォンコードに接続して、それを携帯につなぐんだ。これで十分な長さになった。OK、面倒だが、我慢できないわけじゃない。

ダウンロードしたMP3を聞く手順をまとめておこう。

  1. 「メニュー」ボタンを押す。
  2. 「オンデマンド」メニューアイテムを見つける(ああ、MP3を聞くことを要求するとも!)。
  3. 違った。これはやりたいことじゃない。
  4. 「戻る」ボタンを押す。
  5. 何も起こらない(クソッ)。
  6. いいよ、いったん終わらせよう。
  7. このアプリケーションを終了しますか?
  8. 「はい」があらかじめハイライトされている。「OK」を押す。
  9. おやっ? アプリケーションが終了しないぞ。
  10. もう一度「終了」を押してみる。
  11. 「はい」がハイライトされている・・・えーと・・・ちょっとまてよ。もしかしたら「いいえ」がハイライトされてるのかな? 判断する手がかりがない。2つの選択肢があって、一方は白で一方は青だ。これでハイライトされているのがどっちなのか言うのは難しい。
  12. カーソルキーをさんざいじり回して、「はい」が確かにハイライトされていることを確認する。これは本当に混乱させられる。カーソルで2つのアイテムが回り合うので、上ボタンで下に、下ボタンで上に行ったり、その逆になったりするのだ。
  13. バッテリーをいったんはずして付け直すことにする。これでメインメニューに戻れるはずだ。
  14. メディアプレーヤーというのがあるな。これかもしれない。
  15. ああ、ミュージックというのが中にあった・・・
  16. 選択肢が50くらいあって、何を意味してるのかわからない。シリウスヒット? ミュージックチョイス? シリウスミュージック? 「マイチャンネル」に入っているものもあれば、「選択可能なチャンネル」に入っているのもある。どっちがどっちなんだ? このあたりのUIはものすごく混乱させられる。
  17. どうもここにある選択肢のどれでもMP3は聞けないらしいことがわかった。それからメインメニューにミュージックという項目があるのに気付く。
  18. ああ、楽しげな「Javaを起動中です・・・」の画面が現われた。心暖まるね。ありがとう、Sun。コンシューマーエレクトロニクスにプログラミング言語の広告を持ち込んでくれて。
  19. そのJavaアプレットにはタブが2つある。「ストア」と「プレーヤー」だ。曲を買ってみることにしようか。3曲で5ドル? そりゃぼったくりだよ、Sprintさん。Appleがすでに1曲の妥当な値段は99セントというのを確立している。
  20. いいさ、私はレオ・ラポートが聞きたいだけだ。プレーヤータブの方かな?
  21. 「マイミュージックすべて」と「プレイリストを作る・・・」という選択がある。
  22. ワーオ! TWiTがあるぞ!
  23. それをクリックして、TWiTを聞く。

よし、いいぞ。TWiTは1時間以上あって、家に着くまでにエピソードの半分しか聞けなかった。幸いなことに便利な「ポーズ」ボタンが携帯の外側についていた。不幸なことにそれは機能しなかった。一度押すと、ボタンはロックされていると表示される。ロック解除するためにはポーズボタンを押し続ける必要がある。そうするとキーガードがはずれるので、またポーズボタンを押すと、何も起こらない。それでもう一度押すと、ようやく曲がポーズする。

そうすると、仮定としての話だが、あなたが曲を一時停止しようとしているのは、警官が人を無慈悲に扱う国に住んでいて、警官が今まさにあなたを無慈悲に扱っているためであり、あなたはその警官が何を求めているのか、彼の言っていることを聞き取れさえすれば、彼が警棒であなたをぶん殴るのを止めることもできるかもしれないからなのだとすると、ポーズボタンがどうすれば機能するかわかる頃には、あなたはすでに死んでいるだろうね。

MP3プレーヤーがポーズしている間は、外側のディスプレイのバックライトは消えない。だから不注意に一晩中「ポーズ」にしていたりすると、携帯のバッテリーをほとんど使い切ってしまうことになる。

夜中は電源を切っておけばいいんじゃないかって? そうだね。けどそうすると、TWiTの始めの半分をもう一度聞く羽目になる。早送りしたらいいだろうって? それができないんだ。iPodみたいにどこまで聞いたか覚えていてはくれないの? それもできない。ポーズだけが、唯一の望みの綱なのだ。

翌朝、バッテリーは線一本分しか残っていなかった。私は地下鉄に乗り、ポッドキャストの続きを聞き始めた。私は知りたがりな方なので、バッテリーがどんな風になってるのか見てやろうと思った。そしてもちろん、携帯の電源が切れた。あちゃ。これでポッドキャストをどこまで聞いたのかわからなくなった。

バッテリーを戻し、電源を入れ、またMP3のところに行く。電波は入らない。どうなると思う? Sprintミュージックストアとネットワーク接続しないと、MP3プレーヤーが機能しないのだ。自分のMP3ファイルさえ再生できない!

そうか。じゃあこれは実際のところ地下鉄や飛行機の中では使えないMP3プレーヤーってわけなんだ。その2カ所こそ、私が一番MP3プレーヤーを聞きたい場所なんだけど。あんまり魅力的じゃないね。

もうしばらく探索を続けていると、まったく別なMP3プレーヤーがあるのを見つけた。これはすごく見つけにくい。ツールに行って、メモリカードに行って、それからミュージックフォルダに行くと、別なMP3プレーヤーが起動して、それを使うと自分のMP3ファイルを聞くことができる。こちらのプレーヤーの場合、ネットワークに繋がっている必要はないので、地下鉄の中でも使える。しかし——よく聞いて——携帯を閉じたとたんに音楽が止まるのだ! 断じて作り話してるんじゃないよ。このデバイスにはまずいMP3プレーヤーが2つ付いていて、どちらも曲をどこまで聴いたのか覚えておくことができず、どちらもポケットに畳んで入れた状態で地下鉄の中で使うことができず、どちらも早送りの機能がない。

こんな役立たずなMP3プレーヤーには文字通りお目にかかったことがない。

OK、先に進もう。そうだ、この携帯では映画を見られるんだった。たとえば、月5.95ドルで、mFLIXと呼ばれるサービスが利用できる。お金を払うまでは、mFLIXが何物なのか知る術はなく、5.95ドルで手にできるものが何なのかわからない。何が手に入るのか私が教えてあげよう——山ほどのクズ映画だ。YouTubeであれば誰も投票しないだろう学生の作ったような映画が小さくてぼやけたウィンドウで再生され、それはQuickTime 1.0のことを思い起こさせるだろう。(「見て、コンピュータの上で画面が動いてるよ!」)

これはがっかりだった。私はどこかの映画がカットなしで見られるものと思っていた。そうだ、「MSpotムービー」の方はどうだろう? ノーカットのハリウッド映画が見られるとある。月たったの6.95ドルだ。さあ買った買った。(ありがたいことに、私の場合Sprintおじさんが料金を払ってくれている)。ん、見て・・・お金を払う前にプレビューできるようになっている! プレビューをクリックすると、「プレビュー」と書いてあって、「終了」ボタンが付いたページが開く。それだけ。

そうですか。連中はたぶん私にプレビューさせたくないのだろう。結構。「購入」をクリックすると、メインメニューに飛ばされてしまう。何を買ったのかちゃんと覚えておいて、もう一度探し出す必要がある。またもや煩わしいUI。

MSpotムービーに入れた。メニューにはいくつかフォルダがある。

  • アニマラン
  • 古典アニメ
  • フリースタイル・モトクロス
  • 血塗られた悪夢
  • 映写技師
  • チャンピオンの心
  • ある愛

何なのかわからない。映画のタイトルなんだろうか? 少なくとも私の聞いたことのある映画のタイトルではない。そう、そういうこと。あなたが7ドル/月で手に入れられるのは、パブリックドメインになっていそうな映画が10本ばかりということだ。文字通り、見るに値するものはなく、1 5/8インチ(対角線で)の不鮮明なピクセル画面であればなおさらだ。私は実際にはレビュアとしての聖なる使命のため、映画を1本見てみようと試みた。耐えられたのは最初の1/3くらいだった。それからバッテリーが切れた。それから携帯は持っていられないくらい熱くなっていた。MSpotムービーに何らかの価値を見出せる人間がいるとは思えない。Sprintがそこから金を得ることができるとしたら、それはおそらくユーザの操作ミスによるものだろう。このサービスは、小さな子供から何ドルか巻き上げようとコミック本に広告が出ていたX線眼鏡と同じくらいいんちきだ。

このデバイスで見ようと思うものがあるとしたら、おそらくYouTubeかThe Show with zefrankのようなところで見つけたビデオポッドキャストだろう。しかしそれはSprintがあなたに与えてくれるものではない。かわりに彼らが提供しているのは、7ドル/月のぼったくり価格のプレビューできないゴミ映画だ。

はるか以前に、私はMSN 1.0の仕事をしていたことがある。Microsoft Networkにコンテンツを載せてもらうためにMicrosoftと契約を結ぼうとコンテンツプロバイダが長い行列を作っていた。しかし当時は、誰が誰に支払うべきなのか明確になっておらず、ほとんどどんな契約も結ばれなかった。その間に、Webというやつが現われて、Microsoftの重役に契約書にサインしてもらわなくとも、誰でもコンテンツを提供することが出来るようになった。膨大なコンテンツが現われ、あるものは確かにクズだったが、いいものもあり、私たちがいいものを見つけると、それが上に浮上してきて、すべてうまく行った。しかしSprintにはその辺のことがわかっていない。彼らは門番としての役割を謳歌し、新しいメディアとなることを望んだ。門番は通行料を取ることができるからだ。そして今は2006年だ。こんなことを2006年に書いていることが私は信じられない。はるか昔、2000年頃に、私はまったく同じことをWAPについて書いた。携帯電話会社が通行料回収屋になろうとして失敗し続けているが、それは彼らにはインターネットがどう機能するものなのかわかっておらず、ブロードキャストとは違う多対多のネットワークの価値を全然理解していないからなのだ。

そして今、Sprintの誰かがスコーブルの本を読み、それからマルコム・グラッドウェルのティッピングポイントの理論について読んだらしい。たぶん空港あたりで。急がなきゃ! 誰かティッピングポイントな人たちを見つければ、うまく行くようにできるかもしれない! そう、ブロガーだ! そうしてあらゆるブロガーが無料の携帯電話を受け取り、Sprintは山ほどの評判を手にしたが、しかし率直に言って世界の評判はどれも、まったくひどい彼らの製品を私たちに押しつける役には立たないことだろう。彼らが送って寄こしたこの携帯はあまりに出来が悪く、どこに目を向けても、そのみすぼらしさとコストの高さに失望し、ショックを受けることになるだろう。彼らがここで音楽を使ってやろうとしていることがなんたるペテンであることか。それに鑑賞不能な画面で映画を見ようと思う人はいないだろう。しかし7ドル/月のサービスをキャンセルしようと電話をかけるなら、カスタマサービス部門はメニューをさんざいじり回させ、それから電話を持ったまま1時間も待たせ、挙げ句に聞き取り不能なアクセントのあるキャンセル処理の専門家と対峙させられることになり、役立たずなサービスのキャンセルについて15分も議論することになる——あなたがあきらめて月7ドルくれてやる気になるまで。どんなにブロガーたちのご機嫌を取り、大使と呼ぼうと、彼らの送りつけているのがお風呂用のおもちゃみたいに見えるプラスチックのクズ電話であるという事実を変えることはできない(ねえ、それ、水に浮く?) 世界のどんな「ティッピングポイント」理論だろうとLG Fusicのユーザインタフェースがまるまる半期分のユーザインタフェースデザインの授業でやってはいけないことの例として教材に使えるという基本的な事実からSprintを救うことはできない。

ちょっと待てよ。

ほんのちょっと待って。

私はもしかすると要点をまったく見落としていたのかもしれない。

この携帯は、4歳児向けなのかも!

それで全部説明がつく!

意味をなさないメニューは問題にならない——4歳児はどのみち読めないからだ! おもちゃみたいな外観——もちろん! ペテンの映画——誰が気にする? 子供が間違って「購入」ボタンを押し、親が代金を払うだけだ!

やっとわかった。

だからSprintがばかなことをしているのは、単に彼らが携帯を送っている相手が、知ったかぶりで、通ぶった、うぬぼれの強いアーリーアダプターの、Engaget読みの、41歳のブロガーで、ピカピカの黒のiPodとしゃれたガンメタリックのRAZRとMacBook Proを持ち、「ポッドキャスト」と呼ばれるものを習慣的に聞いていて、zefrankが「決断者」についてくだんないジョークを言うのを見ている連中ということだけだ。

違う違う。この携帯は4歳児向けなのだ。それも金持ちの親に甘やかされてスポイルされた4歳児向けだ。彼らはこの携帯の色のセンスを気に入るだろうし、安っぽいプラスチックも、使いものにならないUIもお気に召すことだろう。授業で先生の話が退屈になれば映画会社の手違いで著作権切れになった1936年の映画でも見る。そして彼らは間違いなく地下鉄なんかには乗らない。

なるほどなるほど。

この携帯は友達の4歳の子にあげることにしよう。

気にすることもない!


(オリジナル: Amazing X-Ray Glasses from Sprint!)

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