マネジメント法3種(イントロダクション)

From The Joel on Software Translation Project

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Joel Spolsky / 青木靖 訳
2006年8月7日 月曜


チームであれ会社であれ軍隊であれ国であれ、何かを率いようとするときに直面する主たる問題は、みんなを同じ方向に進ませなきゃいけないということだ。これは実際には「他の人を思った通りに動かす」ということを体裁良く言っているにすぎない。

こんな風に考えてみるといい。あなたのチームの人数が1人より多いなら、そこには異なる意志を持った異なる人間がいることになる。彼らはあなたが望んでいるのとは違ったことを望んでいる。あなたがスタートアップの創業者であるなら、大金をさっさと稼いで引退し、その後の20年くらいは女性ブロガーのためのカンファレンスとかに行って過ごしたいと思うかもしれない。だからあなたはサンドヒルロードを走り回り、会社を買い取ってYahoo!に売ってくれそうなVCと会話することに時間のほとんどを費やす。しかしスタッフの1人であるプログラマのジャニスはYahoo!に売ることなんて気にかけておらず、そもそもそんな風にして金を得ようなんて思ってもいない。彼女が気にかけているのは最新のクールなプログラミング言語でコードを書くことであり、新しいことを学ぶのが彼女には楽しいからだ。一方でCFOはトレッキーのシステム管理者と同じキュービクルからどうにかして逃げ出すことしか頭になく、そのため大きなオフィスへの移転によっていかに節約ができるかを示す提案書をでっち上げているところだ(ちなみにそのオフィスは彼の自宅のすぐ近所にある。なんて奇遇なこと!)。

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問題はみんなをあなたの目指す方向に向かわせる(あるいは、せめてみんなを同じ方向に向かわせる)ということで、もちろんこれはスタートアップに限った話ではない。これは政治から無駄や汚職や不正をなくすと約束して当選した政治家が直面するのと同じ基本的な問題なのだ。市長は新しい建築プロジェクトの承認が簡単に得られるようにしたいと思っている。市の建築検査官はもらい慣れた賄賂がもらい続けられることを期待している。

そしてこれは軍隊の指揮官が直面する問題とも同じだ。彼らは兵士のチームが敵に突撃することを望んでいるが、個々の兵士の方では、自分は岩陰に隠れていて、突撃は他の連中にやってもらいたいと思っている。

この場合に取りうる3種のアプローチ方法を挙げよう:

あなたはきっと他のマネジメント法をいろいろと目にすることだろうが(エキゾチックな「プラダを着た悪魔」法とか、「ジハード」法とか、「カリスマ崇拝」法とか、「メソッドからメソッドへ飛び回る」法とか)、とりあえずはこの代表的な3種の方法について、このあと3日間で調べ、それぞれの長所短所について探っていこうと思う。明日をお楽しみに!


(オリジナル: Three Management Methods (Introduction))

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