Copilot 2.0リリース!
From The Joel on Software Translation Project
Joel Spolsky / 青木靖 訳
2007年1月26日 金曜
やったー! Fog Creek Copilot 2.0が今やオンラインになっている。これには新しい機能が3つ、いや、5つか、違った、3つ追加されている。
まあいくつになるかは数え方で変わると思う。今ちょっと数え直しておくから、その間に少し背景について説明しておこう。
Fog Creek Copilotは遠隔テクニカルサポートサービスで、誰か他の人のコンピュータをVNCやリモートデスクトップ接続みたいに遠隔地から操作できる。これのいいところは設定が不要ということで、ファイアウォール越しでも使えて、何のインストールもしない。
一昨年の夏にFog Creekの4人のインターンが、12週間のインターンシップ期間の間に全部自分で開発した。私たちが彼らに与えたのは仕様書と、机と、コンピュータだけだった。彼らはWebサイトを作り、ドキュメンテーションを書き、5つの主要コンポーネントのコードをすべて書き、マーケティングのプランを考え、ユーザビリティテストを実施し、トレードショーでデモをした。彼らはその間ずっとブログをつけていて、これは今でも読むことができる。そして彼らのひと夏を記録したドキュメンタリー映画まであるのだ。
(補足: 彼らがひと夏でそれほど多くのことを成し遂げられた理由のひとつに、オープンソースソフトウェアを出発点として使ったということがある。彼らが書いたコードはもちろん、プロプライエタリなバックエンドサーバのコードを別として、GPLライセンスの元で公開されている。)
じゃあ新機能を紹介しよう!
1. Macサポート! ワォ! Mac OS X 10.2以降のすべてのバージョンがいやまサポートされている。私たちのMacリモートデスクトップの実装が何物にも劣らないことは自信を持っている。
そうだ、ちょっと中断。インターンがひと夏で全部やったのなら、この新しいコードはいったい誰が書いたのかと疑問に思っているかもしれない。
答えは、あのインターンたちの中の2人がFog Creekでフルタイムで働くことを決めてくれたということだ。タイラーとベンがそうだ。タイラーは夏休みを12月まで延長して、そのあと休職してマスターを修了するためスタンフォードに戻った。ベンは去年の夏にデューク大を卒業し、それ以来2.0の開発に取り組んできた。ちなみにベンは、私の知る限り唯一、1日の内にC、C++、C#、Objective Cを使ってコードを書き、夜にはSmalltalkの本を書いているという人間だ。それから私たちの元にはMacプログラミングのグルであるDaniel Jalkutがおり、彼がMacに移植することを勧めたのだった。
OK。次の大きな新機能を見ることにしよう。
2. ダイレクト接続! どんなファイアウォールやNATがあろうと、いかなるネットワーク構成であっても、Fog Creek Copilotが間違いなく繋がるようにするため、できることは何でもやってきた。これを実現するため、それぞれの側から私たちのサーバにアウトバウンドコネクションを張り、このサーバがトラフィックを相手へと仲介するようになっている。しかしそれが必要とならないケースも多い。そのため、バージョン2.0ではちょっと気の利いたことをするようになっている。最初は私たちのサーバを通して接続し、100%間違いなく繋がるようにしている。しかしいったん接続が確立されたなら、バックグラウンドで密かに直接接続が可能でないかチェックする。できなくとも別に問題はない。単に私たちのサーバを介した接続を続けるだけのことだ。そしてクライアント同士で直接接続することが可能な場合には、接続を直接接続に切り替える。ユーザが特にその切り替えに気付くことはなく、ただレスポンスが速くなったのには気付くかもしれない。
3. ファイル転送! ファイルのアップロード・ダウンロードが容易にできるので、親戚みんなのコンピュータにFirefoxをインストールしたいようなときに完璧な手段になるだろう。これは特にテクニカルサポートをしている状況で便利だ。こんな場面を想像してみてほしい。あなたのソフトウェアはどこでもとても良く機能しているが、ただ1人奇妙なシステムを使ってる人の元ではクラッシュし続けている。それであなたはFog Creek Copilotを使ってその人のコンピュータを操作し、問題の解決を試みながら新しいビルドを彼のコンピュータに転送する。
4. これは機能と呼べるかしら? 私たちは24時間パスの値段を下げることにした。以前10ドルだったのを、9ドルでもなく、8ドルでもなく、7ドルでもなく、信じるかどうか、たったの5ドルにした。そう、24時間使いたいだけ使って、たったの5ドルだ。
そうすることにしたわけを説明すべきだろう。第1に、ダイレクト接続機能(2番目のやつ)は私たちの帯域使用量を減らすことになるので、その節約分を還元することができる。
第2に、私たちは誰に対してもFog Creek Copilotを使わない口実を与えたくないのだ。10ドルを節約するためだったら、ノートンユーティリティをアンインストールし、Windowsのファイアウォールにしかるべき穴を開け、ブロードバンドルータにポートフォワーディングのルールを設定し・・・といったことを母さんに電話で指示してやらせるのも厭わないくらいクレージーな人もいるかもしれない。しかし5ドルだとしたら、そんな面倒なことをやる人がいるだろうか? あるいはまた、ファイアウォールの外にVNCがリスナとして実行されるサーバを自分でセットアップし、顧客にVNCのインストールの仕方を教えて接続させようとする人だっているかもしれないが、しかし5ドルでこのサービスが使えるなら、そんなことをするだろうか?
お母さんや顧客に言う必要があるのは、「copilot.comにアクセスしてこの番号を入力し、そこにあるプログラムをダウンロードして実行して」ということだけで、そしてそれが当たり前のようにうまく機能することがわかっているとしたら、5ドルという値段はほとんど無視できるものだと思う。
安い値段はより多くのユーザをもたらし、より多くの企業がサービスを購読するようになり、トータルではより多くの収益を上げられるはずだということに、私たちは賭けることにしたのだ。
すばらしいアップグレードを作ったタイラーとベンにおめでとうと言おう!
(オリジナル: Copilot 2.0 ships!)